講師直通 080-3957-2330 お問い合わせはお気軽に 9時~18時

個別相談

スクールブログ

映画『ハドソン川の奇跡』と9.11

2016/09
29
航空業界ニュース

先週末より『ハドソン川の奇跡』が公開され、話題となっていますね!

こちらの映画は、2009年に起こり、奇跡的な生還劇として知られるUSエアウェイズ1549便不時着水事故、通称“ハドソン川の奇跡”と、その後の知られざる真実を映画化したものです。

 

きっと同じニューヨークで起きた事故である同時多発テロを思い返した方もいるのではないでしょうか?

 

「9.11以降航空業界はどう変わったのか」について今日はお伝えしたいと思います。


日本人を含む多くの犠牲者を出し、航空業界に大きな打撃を与えた、9.11アメリカ同時多発テロ事件から今年で15年が経ちました。それまで、まさか飛行機がテロの手段となるとは誰も想像していなかったと思います。

9.11テロ事件前には、飛行中も気軽にコックピット見学を許可してくれる航空会社が多く、航空業界を目指す人たちにとっては夢のような体験をすることができました。それが今では、コックピットの内側から厳重にロックされ、客室乗務員でさえ気軽に立ち入ることができなくなり、コックピットの見学は叶わなくなってしまいました。テロ対策のマニュアルも導入され、セキュリティ強化への取り組みが劇的に変化してきました。

空港での手荷物検査、身体検査にもこれまでよりさらに時間をかけるようになり、X線だけでなく直接身体に触れて検査を行う場合もあります。そのために、すべてのセキュリティチェエクのブースに男女の警備員を配置する必要が出て、人員確保も必須となりました。また、搭乗ゲートで抜き打ちの手荷物検査を行う航空会社も少なくありません。機内に持ち込める液体類の制限や、徹底的に調べる姿勢は、疑いをかけられているようであまりいい気はしませんが、一度に何百人という旅客を乗せて飛ぶ飛行機の安全を守るためには必要なことだと思います。

パイロット、CAの手荷物検査やIDチェックも厳しくなり、制服の上着を着用していない場合には入国できないと言われてしまう国もあるほどです。航空保安官(エアマーシャル)を乗務させたり、これまでサービス要員としての位置付けが強かったCAにも保安要員としての護身術訓練を導入する航空会社が増えました。中には、 CA全員に格闘技を教えている航空会社もあるほどです。CAが格闘技を習うことになるなんて思ってもいませんでしたよね。

世界中を飛んでいる飛行機の数は、1日に約24万便を超えると言います。すごい数ですよね。そのすべての乗客を安全に目的地へお連れするために、数え切れないほどの人々が関わって、皆一丸となって空の安全を守っているということがわかります。

今、CAを目指している皆さんの中には、9.11アメリカ同時多発テロが起こった時にはまだ幼く、実際の映像を見たことがないという人も多いかもしれません。 機内で流れる安全に関するビデオでは、酸素マスクをつける時、必ず自分のマスクをつけてから他の人のマスクをつけるようにと言っています。機内でどんなことが起こっても、まずは自分の身を守らなければ、多くの乗客を助けることができないということを、CAを目指す皆さんの心にも留めておいて下さいね。

 

個別相談&カウンセリング 無料 お気軽にご相談ください

お問い合わせ 講師直通 080-3957-2300 10時~21時 土日祝祭日もOKです