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航空業界研究<LCC編>

元CAが教えてくれる!航空業界研究<LCC編>

LCC業界について知ろう

LCC航空業界と客室乗務員

近年、LCC(エルシーシー)という言葉をよく耳にするようになりました。LCCとはLow Cost Carrier(ローコストキャリア)の略で、格安航空会社や空飛ぶバスなどとも呼ばれています。

日本では、かつて日本航空(JAL)と全日本空輸(ANA)、日本エアシステム(JAS)(旧:東亜国内航空 ※現在は日本航空と合併)の3社がメガキャリアの大手3社として独占していましたが、運賃がとても高いことなどから、消費者の意見を反映し、格安航空会社が設立されました。国民のニーズに合っていたため、業績を伸ばしているLCC。現在では国内でもかなり多くのLCCがありますね。

まず、最初に設立されたLCCはスカイマークエアランズ(現スカイマーク)です。こちらは福岡線を主としています。他にも北海道を結ぶ線を主に設立された北海道国際航空(エアドゥ)、バニラエア、大手のANAが出資したと話題になったピーチアビエーションなどかなりたくさんのLCCがあります。

ちなみにジェットスター、エアアジアなどは外資系のLCCです。

LCCは、ちょっと旅行に行きたい時などになくてはならない存在になっていますし、飛行機を移動手段ととらえ、サービスを重視しない若者などに今後も需要が増えると予想されています。

 

なぜLCCは格安航空運賃が提供できるのか。

時期や場合によっては、航空運賃が大手3社よりの3分の1から半分ほどくらいの運賃で乗ることが出来るLCC。なぜこのような価格が実現できるのでしょうか。

まず、サービスの簡素化です。ご存知のように、食べ物や飲み物は有料サービスです。『機内での身の回りのことは基本的には自分でやっていただく』というスタイルをとっていますので、CAも大手3社ほどの手厚いサービスはありません。ということは、例えば大手3社がCAを8人で対応している路線をLCCは5人で対応することもあるということです。人件費のコストを削るという意味で、安全上問題のない人数で最小限の人数で運行しているのです。

荷物制限についてもかなり厳しいです。ちょっと大きな荷物をチェックインしたい場合は追徴料金を取られることが多いです。また、LCCはだいたい飛行機が止まっているスポット、駐機場が遠いところにあることが多く、乗るまでにバスでの駐機場まで移動することがほとんどです。実は、空港に飛行機を駐機する場合、会社はそのお金を空港に払わなければならず、(駐車場代のようなもの)遠い駐機場は安い駐機代で済むため、LCCは遠い駐機場を使っているのです。このようにして、コストを削減することで、格安航空運賃の提供が可能となってきているのです。

 

LCC航空会社のCAを目指す人へ

LCCの会社を冒頭でいくつか羅列しましたが、ほとんどの会社がある特定の地域にたくさんの路線を持っています。それは北海道だったり、九州だったり、日本各地のどこかになりますが、そこを起点に活動することになることになりますので、そこがどんな場所か…例えば観光地はもちろん、今住んでいるところと比べて魅力的なところなどを調べておく必要があります。

また、LCCは大手よりもサービスにコストをかけていないと言っても、各会社、それぞれのこだわりを持っています。スターフライヤーが黒い革張りのシートを採用していたり、スカイマークは東京―那覇線のみ無料ドリンクの提供をしていたりそれぞれ自社の強みを持ち、誇りを持ってサービスをしています。ですので、その会社のサービス面やハード面での良いところをしっかりと把握し、どんなところが魅力的なのかを見つけおきましょう。面接のときにきっと役に立ちますよ。

また、現在の採用状況ですが、今はLCCの需要がどんどん増えてきており、人材不足に悩む会社がたくさんあると言われています。ほとんどのLCC航空会社は通年で新卒、既卒を採用していますので、行きたい会社がある場合は常にホームページなどで募集がされていないかチェックしておくことをおすすめします。

 

客室乗務員と航空業界のお仕事研究(参考コンテンツ)

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