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超大型機A380について

2016/11
25
航空業界ニュース

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世界初の総2階建て構造、4つのエンジンを持つ大型旅客機A380。構想から約10年の歳月をかけて、初飛行を迎えたのが2005年のこと。テスト飛行を幾度も繰り返したのち、2007年、シンガポール航空に世界で初めてのA380が引き渡されました。

現在では、世界でもっとも多くA380を保有するエミレーツ航空をはじめ、エティハド航空、カタール航空、ルフトハンザ航空、エールフランス航空、ブリティッシュエアウェイズ、ヴァージンアトランティック航空、カンタス航空のほか、アジア地区ではラウンチカスタマーであるシンガポール航空、大韓航空、アシアナ航空、タイ国際航空、マレーシア航空、中国南方航空が運航しています。2016年現在、世界の空を飛んでいるA380は約200機にのぼり、日本の航空会社では唯一ANAが2018〜2019年頃に導入する予定となっています。

世界最大の旅客機とも言われているA380。その仕様はどうなっているのでしょうか。全長73メートル、翼幅79.8メートル、そして高さはマンションの約8階相当の24メートルです。ファースト、ビジネス、エコノミーの3クラスを配置した場合の定員は525名、すべてをエコノミー席で配置する場合の定員は、なんと853名です。これまで世界最大と言われてきたB747の最大定員が約525名だったことを考えると、その差は歴然ですね。そして、これほど多くの乗客が搭乗するということは、CAの数もその分多くなります。空港で見かけたことがあるという人もいるかもしれませんが、A380に乗務するCAの数は平均23名。20名を超えるCAが颯爽と歩く姿は、圧巻ですよね。「いつかは私も!」という夢を膨らませてくれる光景です。 

A380に乗務するCAの基本的な業務は他の機材と変わらないものの、各社A380を投入しているのは、日頃から混雑する人気路線です。毎フライトほぼ満席ということも多く、全長73メートルの機内を行ったり来たり、500名を超える乗客へのサービスを行うとなるととても大変です。そのため、航空会社によっては、トイレ、シャワールームなどを常に清潔に保つためのお掃除専門のクルーが乗務していることもあるそうです。

A380の内装には各社工夫を凝らしており、エティハド航空では、専用のバトラーを配置したスイートルーム「ザ・レジデンス」、「アパートメント(ファーストクラス)」「スタジオ(ビジネスクラス)」が注目を浴びました。シンガポール航空は、「空飛ぶホテル」と言われる「スイート」を導入、エミレーツ航空も、2階部分にバーラウンジやシャワールームを設置するなど、これまでの飛行機の旅のイメージを覆すような豪華な作りになっています。エコノミークラスでも、天井が高く、座席幅を広くとっている航空会社が多いので、窮屈感を感じにくいのが特徴です。また、天井部分がプラネタリウムのようになっていたり、Wi-Fiをはじめ、充実した機内エンターテイメントが揃い、長時間のフライトでも楽しめる工夫が施されています。

2016年11月現在、日本に乗り入れているA380は、バンコクー成田線を運航するタイ国際航空のみとなっています。タイ国際空港は、2016年12月から2017年初頭にかけての期間限定で、関西国際空港にもA380の投入を予定しています。この期間に空港に出かけることがあれば、ぜひA380を間近で見てみてくださいね。そして、A380が離陸する際、離陸滑走にかかる距離を他の飛行機と比べてみてください。どれほどの重量があるのか、離陸滑走の長さを見るとわかりますよ。500名を超える乗客の思いを乗せて、 力強く大空に羽ばたいていく姿は、CAを目指す皆さんにも夢や力をあたえてくれるはずです。 

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