独学でCAの道を目指し、一度は挫折を経験したTさん。その後、CAコンシェルジュへ通い始めてCAが2社、グランドスタッフ1社の内定を手にし、FDA(フジドリームエアラインズ)に入社が決まりました。遠くに住むお母様はどんな気持ちで見守っていたのか、当時の胸中を語っていただきました。
(聞き手:プロインタビュアー)
写真左)
内定者:K・Tさん
内定先 : FDA(フジドリームエアラインズ)客室乗務員
ANAウィングス 客室乗務員
ANAエアポート株式会社 グランドスタッフ
写真右)
Tさんのお母様
いいえ、私が幼稚園で働いているので娘も同じ職業に就きたいと、大学でも児童教育の学科へ行きました。ただ、幼稚園の実習に行ってもしっくりきていなかったようで。なんとなく、違うことがしたいんじゃないかなとは思っていました。
はい。だから初めて聞いたときには驚きました。でも昔から、空港や飛行機を見るのが好きだったんです。主人は飛行機が好きで子どもを連れて空港へ行っていましたから。娘は整備をしている人やそこで働く人を見て楽しそうにしていました。
せっかく大学にも通っていたので頑固な父親はなかなか認めませんでした。ただ、この子は小さいときから気が強くて言い出したら聞かないのは分かっていましたし、どうしても諦められないという気持ちを応援したかったので、私も反対する主人を説得しました。
二ヶ月くらい、自分で勉強して大手の航空会社を受験していました。ただ、やっぱり自分の力だけでは合格できないと気付いたようです。でも、どうしてもCAになりたいから学校に通わせてほしいと話がありました。書類選考も落ちて、内定がゼロだったので焦る気持ちもあったんだと思います。熱心さが伝わってきたので、そこまで言うなら頑張ってほしいと、主人も娘の目標を応援することにしました。
同じ大学の先輩がこちらのスクールに通っていて、評判を聞いていたそうです。それに、初めにカウンセリングに来たときに元CAの先生たちに会って、憧れの気持ちを強く抱いたようでした。
娘がインターネットで他のスクールも探していましたが、高額なお金を払って本当にCAになれるという確信が持てなかったんですね。ここのスクールは月謝制で通いやすいという特徴もあって。その先輩が「厳しいけど、ここなら絶対CAになれる」と言っていたので心を決めたそうです。
それまでは一人で勉強して就職試験を受けていたので、一緒に頑張れる仲間ができて張り合いがでたようです。長い期間、努力し続けなければいけないので途中で後ろ向きになるときもあったようですが、そんなときは先生方がお尻を叩いてくれていました。それに、元CAの先生たちと日常的に接することが、何より刺激になっていたみたいです。先生をお手本にしながら、自分の目指す方向がはっきりと見えてきたんでしょうね。
入校する前は何をすればいいか分からず、面接必勝法などの参考書を読んでいただけでした。アピールポイントなど、聞かれる質問に答えられないことも多かったようです。過去問題を見ても面接官がどんな答えを望んでいるか見えなかったのが、先生たちに教えてもらうことでコツを掴めるようになっていったと言います。
最初はエントリーシートの添削の締切を守っていないとか、当たり前のことすらできていなかったんです。そのときは他の会社に落ちて沈んでいたこともあって書くのが億劫だったようですが。それでも、先生に励まされながら提出書類を完成させて、そのときに添削してもらったものが、次の書類審査に繋がりました。
ええ、ほとんど毎日、主人か私に電話をかけてきていたので。先生には学校にいる間だけじゃなくて、夜遅くでも電話で話を聞いてもらったりしていたみたいで。時間を割いてくれて娘のために尽くしてもらっているというのがすごく嬉しくて、本当に幸せだなと思いましたね。
このまま決まらなかったらどうしようと悩むときもありました。でも、同じクラスの友達の頑張りを目にしていたのも良い刺激だったようです。大手を目指すなら年末年始から通っていないと、と聞いていたのですが、娘が入ったのは4年生の4月の終わりです。こんなに遅く入って間に合うのかなと不安でした。
面接が終わったあと、すぐにその内容を先生に報告して今回の反省点と次回のアドバイスをいただくそうなんです。その日は面接が上手くいかずに落ち込んでいたんですが、先生から「絶対にあなたをCAにします」と言ってもらえたそうです。本人は、もうだめかなと思っていて。ただ、その一言で前向きな気持ちに切り替わったと言っていました。
はい、それまでは一社も合格しなかったのでびっくりしました。娘が言うには、模擬面接で練習した通りにしたら受かったそうです。試験前日の夜中まで電話で練習に付き合っていただいて、そのまま面接に臨んだと言っていました。
長崎県の五島出身で素潜りができるなど、本人は当たり前だと思うことでも先生たちが「それは面接で使える」と、魅力を発見してくれたそうです。一社の試験にたくさんの面接質問があるのですが、面接に向かう前に先生と一緒に徹底的に準備をして、それを持っていくだけという感じだったようです。
スクールに通いだしてすごくしっかりしたなと感じます。とにかくCAになるという気持ちが持続していたことに驚かされました。苦しい、きついとも言わずに、電話越しに聞こえてくる言葉は前向きで楽しそうなことばかりだったので。精神的にもどんどん高めてもらっていることが話し方から伝わってきました。
最初、エアラインスクールはまわりがツンツンして怖いイメージがあったようです。でも、通ってみると仲間思いの人ばかりで、すぐに打ち解けることができていました。卒業生が教えにきてくれることもあり、先輩たちが育ててくれる校風が素敵だと思います。皆さんにサポートしていただいたおかげで内定をもらえたと思っています。みなさんが支えてくれたように、かすみにも次は支える存在になってほしいですね。
娘は英語も全くできないところからスタートしました。CAコンシェルジュのみなさんにはなりたいという気持ちさえあれば、誰でもなれるんだということを教えてもらいました。もし今迷っているのでしたら、そのまま夢が消えてしまうのはもったいないことです。独りでは難しいと思うことも、先生や一緒に学ぶクラスメイト、まわりの人のサポートがあれば必ず目標へぐんと近付けると思いますよ!
〜Tさん、お母様、本日はインタビューのご協力ありがとうございました。〜